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2009年10月22日

戦略と戦術

先日、某コンサルタント会社の研修に参加させていただきました。

丸二日がかりという長丁場の研修でしたが、とても有意義な時間を過ごすことができました。お話の中で、印象に残った言葉の一つが、

「戦略の失敗は戦術では補えない」

という言葉です。

戦略とは、大局的な計画・判断であり、戦術とは、戦略を実現するための個々の作戦である。大まかには、こんな理解でいいと思います。

戦争の話題などでよくこの言葉が使われていますが、身近な例でもよくあることだと思います。

例えば、ビデオの方式において、ソニーのベータ方式のほうが優れていたが、勝利したのはVHS方式だった、という話は有名です。性能の面でもサイズの面でもベータ方式が優れていたのですから、ハードという戦術面ではソニーが勝利していたわけです。

しかし、ソフトウエアの品揃えと流通という点で、VHS陣営に遅れていたために、標準化の勝負に敗れた、ということがあります。つまり、ビデオにおいてはソフトの充実がハードの充実にも増して重要である、という戦略面での判断がまずかった、ということだと思います。

同様に、ブルーレイとHD-DVDの争いにおいても、製造コスト面においてはHD-DVD陣営が勝利していたのですが、どんどん高画質化する映像を収録するには、記録容量が決定的に重要である、という戦略面での判断の欠如ないし軽視が、東芝陣営の敗因の大きな要因だったと言われています。

私たちの業界においても、今後ますます戦略の重要性が高まっていくのだと思います。この先10年で、公認会計士業界に起きたようなことが、司法書士や弁護士業界でも起きるかもしれません。さらには、サムライ業の垣根を越えた再編が来ることも十分ありうる話です。

そのときに、どのような主体性をもって生き残ることができるのか、各事務所が直面する大きな課題だと思います。

posted by スタッフ at 18:22| 日々のあれこれ